わけさんに影響受けたので、俺もカバレッジ書いてみる事に。
しかし、初めてのカバレッジがPTQの決勝とか荷が重すぎた気も。最初はカテランとかウカツFNMあたりでやるべきだったな。何やってんだー
疎い文章ですが、意見・感想とかいただけると今後の励みになります。よろしくお願いします!
////////////////////////////////////////////////////////////
2012.7.29 プロツアーラヴニカへの回帰 新潟予選
参加者 77名
スイスラウンド7回戦+シングルエリミネーション3回戦
この日は新潟と名古屋の2箇所のみでの開催という事もあり、有名プレイヤーの遠征も多く見られた今回のPTQ。まさに激戦と言える勝負を勝ち抜け、2名のプレイヤーがシアトルへの切符まであと1勝というところまで辿り着いた。
松本悠希。
東京のプレイヤーで、プロツアーにも何度か出場経験のある強豪。全国各地のPTQへの遠征も精力的に行っている。PTQRtRのシーズンも終盤に差し掛かっており、今回は是が非でも抜けたいところ。
村田大輔。
地元新潟のプレイヤー。村田もプロツアーに過去2度出場しており、その実力は折り紙付き。松本とは対照的に、PTQへの遠征はあまり積極的ではないものの、権利を取ってシアトルへ行きたいという意志は強い。
両者が使用するデッキは出産の殻。とは言っても、松本はUBgゾンビ殻、村田はナヤ殻であり、中身は大きく異なる。
両方に共通することは、出産の殻はあくまでオプションに過ぎず、殻を引けずとも普通のビートダウンとして立ち回る事ができるという点である。
特定のカードに依存しない構築は、安定した展開を可能にする。加えて、彼等は高い地力を持っているため、両者がここまで勝ちあがって来たのも頷けるというものであろう。
Game 1
スイスラウンドを1位で通過した松本が先手を選択。
松本が初手の7枚をマリガンすると、村田もそれにお付き合い。お互い1マリガンでのスタートとなった。
村田の後手1ターン目の極楽鳥がこのゲーム最初のアクションとなった。先手1ターン目にタップイン土地をセットしていた松本は、2ターン目に悲劇的な過ちでこれを除去。ロケットスタートを許さない。
マナ加速こそ叶わなかったものの、村田はスレイベンの守護者,サリア、刃の接合者と順調に展開。松本は先にゲラルフの伝書使を戦場に追加していたが、先制攻撃の前に沈黙してしまう。
それでも、殴らずしてゲームに勝てる事ができるのが、ゾンビというデッキである。
ファイレクシアの変形者がその身をゲラルフに変えて現れ、確実に村田の体を蝕んでいく。さらに墓所這いも追加。
村田は近野の巡礼者をゴーレムトークンと結魂させ、失われたライフを取り戻しにいくが、これはゲラルフによってブロックされ、その不死能力によって戦場へ舞い戻る。
ここで松本はデッキのキーカードである血の芸術家をプレイしたのち、ゲラルフの伝書師と墓所這いをレッドゾーンへ。これを村田は両方スルーし、残りライフは11。
これ以上ライフを削られるのはまずいと判断した村田は、ゴーレムをブロックに回すことを選ぶ。しかし盤面に戦力を追加できない。
一方、松本も攻撃にはいけないものの、幻影の像をゲラルフの伝書使としてプレイし、確実に村田に迫っていく。血の芸術家がいる以上、残された時間はそう長くない。
だが村田も黙ってはいられない。6枚目の土地をセットすると、手札に眠っていたワームとぐろエンジンを勢い良く叩きつける。とりあえずこれでライフを安全圏に戻したいところ。
返しで土地を置くだけでターンを返す松本。生きてターンが返ってきた村田は、エルフの幻想家と極楽鳥をプレイし、ワームをレッドゾーンへ。松本はこれを幻影の像(ゲラルフ)でブロック。不死の能力で幻影の像は+1/+1カウンターの乗ったワームとぐろエンジンとして生まれ変わるものの、村田はとりあえずライフを14まで戻す事に成功。
ワームを戦力として得た事により、攻撃に行けるようになった松本、先ほどのお返しと言わんばかりにワームをレッドゾーンに送るが、これは幻想家にチャンプブロックされる。
村田はガヴォニーの居住区をセットするが、変形者(ゲラルフ)がブロックに立っている以上、攻撃に行く事ができずにターンを返す。
ここで松本、デッキの代名詞である出産の殻をプレイ。小考の後、墓所這いを生け贄にし、2体目の血の芸術家を戦場に。生け贄となった墓所這いも、ゲラルフの力を借りてすぐに戦場へと舞い戻る。
一方、盤面の打開策を引けない村田は真面目な身代わりを追加し、ターンを返すのみ。
ターンが返ってきた松本は、カードを引いて長考。このターンで決着を着ける事が可能かどうか、複雑なパズルのピースを1つ1つ当て嵌めていくかのように。現在の村田のライフは12である。
ようやく解を導き出した松本は、運命のカウントダウンをはじめた。
出産の殻で変形者(ゲラルフ)を生け贄に。先ずは芸術家2体の能力が誘発する【10】。不死により戻ってきた変形者は出産の殻となり、サーチするカードは変形者。これはゲラルフの伝書使となる【8】。
この変形者(ゲラルフ)を変形者(殻)で生け贄にし、芸術家が誘発【6】。変形者は不死で3枚目の出産の殻として蘇り、今度は皮裂きをサーチ。自らの墓所這いを墓地へと送り芸術家を誘発させる【4】。
最後に変形者(殻)で芸術家を生け贄に捧げ【2】、ゲラルフの伝書使をサーチすることで、村田の運命に【0】を刻み付けた。
松本 1 - 村田 0
村田は対ゾンビとしてもはや定番カードである、天界の粛清をサイドイン。一方、松本は墓所這い等の軽量クリーチャーをほぼサイドアウトし、除去を大量に追加。除去コントロールとして振舞うプランだ。
Game 2
ここで松本は痛恨のダブルマリガン。村田は7枚をキープ。
先手の村田が極楽鳥からスタートすると、松本も返す刀で煙霧吐き。極楽長を除去する。
村田がスレイベンの守護者,サリアをプレイすると、松本は墓所這いを2体展開。しかし、ダブルマリガンの松本、この時点で手札は2枚しかない。Game1の流れを再現するかのように、3ターン目に現れた刃の接合者の前に、思わず苦笑い。
ゲラルフの伝書使をプレイして抵抗を試みるものの、対する村田の動きは完璧と言って良いものだった。
松本のターン終了ステップに修復の天使をプレイし、刃の接合者を明滅してゴーレムトークンを戦場に追加。さらに駄目押しと言わんばかりに、自分のターンのドローが忌むべき者のかかり火で、これを奇跡でプレイ。フルアタックと合わせて松本のライフを1とする。
一応次のドローを確認してみるも、解決策が無いと知っていた松本は、最終ゲームへと向かう事を宣言した。
松本 1 - 村田 1
Game 3
先手の松本は7枚を即キープ宣言。一方、村田はかなり悩んでいたが、結局与えられた7枚に全てを託す事を決めた。
ゲームは松本の墓所這いで幕を開けた。今度は村田が1ターン目に行動する事ができない。
更に松本は血の芸術家を戦場に追加し、墓所這いで攻撃。村田はスレイベンの守護者,サリアで迎撃する構えを見せる。しかし、このサリアはすぐに迫撃鞘の餌食となる。
このやり取りの間にも、芸術家が確実に村田のライフを吸い取っており、早急な対策を迫られる。
ここで村田は極楽鳥で返すのみ。松本は墓所這いで攻撃の後、迫撃鞘を墓所這いに装備させて極楽鳥を撃ち落とそうとするが、これは村田の天界の粛清によって阻まれる。
返しで村田は高原の狩りの達人を戦場に。松本側に血の芸術家と迫撃鞘しかない盤面においては、戦場を支配できる最高の一手だ。
しかし、現実は非情であった。
松本がプレイしたのは黒い火炎舌のカヴーこと皮裂き。これで高原の狩りの達人を除去された挙句、場に3/3が現れてしまい途端に苦しくなる村田。
刃の接合者を戦場に追加し、松本の攻撃を押し止めようと試みるも、松本はファイレクシアの変形者と幻影の像を両方とも皮裂きとしてプレイし、ゴーレムトークンと極楽鳥を除去。これにより赤マナが出せなくなり、忌むべき者のかがり火をも封じられてしまう。
この間にも血の芸術家でライフを大量に奪われていた村田。ガヴォニーの居住区を構えて戦線を支えようとするものの、この時点で村田の残りライフは8。
返しのターン、松本の皮裂き3体でのアタックをどのようにブロックしても、ライフが0を割ってしまう事を理解した村田。松本の勝利を称え、静かに右手を差し出した。
松本 2 - 村田 1
プロツアーの権利を獲得したのは松本悠希。おめでとう!
////////////////////////////////////////////////////////////
正直、むずかしい!
今回はゲーム展開と大体のライフの流れをメモしておいて、後から文章を考えたんだけど、そもそもこのメモが追いつかないくらい。プレイング早い人だったら無理なんじゃなかろうかと。
大まかな流れは把握してたつもりだったけど、Game1の詰めのターンに関しては、どうしてもわからなくなってUSTREAMのログを見直してしまったんで反省。
GPなどでカバレッジを書いてるライターの方は改めて本当にすごいと思ったし、前回スマホでメモってたわけさんも割りとOBK.。
しかし、初めてのカバレッジがPTQの決勝とか荷が重すぎた気も。最初はカテランとかウカツFNMあたりでやるべきだったな。何やってんだー
疎い文章ですが、意見・感想とかいただけると今後の励みになります。よろしくお願いします!
////////////////////////////////////////////////////////////
2012.7.29 プロツアーラヴニカへの回帰 新潟予選
参加者 77名
スイスラウンド7回戦+シングルエリミネーション3回戦
この日は新潟と名古屋の2箇所のみでの開催という事もあり、有名プレイヤーの遠征も多く見られた今回のPTQ。まさに激戦と言える勝負を勝ち抜け、2名のプレイヤーがシアトルへの切符まであと1勝というところまで辿り着いた。
松本悠希。
東京のプレイヤーで、プロツアーにも何度か出場経験のある強豪。全国各地のPTQへの遠征も精力的に行っている。PTQRtRのシーズンも終盤に差し掛かっており、今回は是が非でも抜けたいところ。
村田大輔。
地元新潟のプレイヤー。村田もプロツアーに過去2度出場しており、その実力は折り紙付き。松本とは対照的に、PTQへの遠征はあまり積極的ではないものの、権利を取ってシアトルへ行きたいという意志は強い。
両者が使用するデッキは出産の殻。とは言っても、松本はUBgゾンビ殻、村田はナヤ殻であり、中身は大きく異なる。
両方に共通することは、出産の殻はあくまでオプションに過ぎず、殻を引けずとも普通のビートダウンとして立ち回る事ができるという点である。
特定のカードに依存しない構築は、安定した展開を可能にする。加えて、彼等は高い地力を持っているため、両者がここまで勝ちあがって来たのも頷けるというものであろう。
Game 1
スイスラウンドを1位で通過した松本が先手を選択。
松本が初手の7枚をマリガンすると、村田もそれにお付き合い。お互い1マリガンでのスタートとなった。
村田の後手1ターン目の極楽鳥がこのゲーム最初のアクションとなった。先手1ターン目にタップイン土地をセットしていた松本は、2ターン目に悲劇的な過ちでこれを除去。ロケットスタートを許さない。
マナ加速こそ叶わなかったものの、村田はスレイベンの守護者,サリア、刃の接合者と順調に展開。松本は先にゲラルフの伝書使を戦場に追加していたが、先制攻撃の前に沈黙してしまう。
それでも、殴らずしてゲームに勝てる事ができるのが、ゾンビというデッキである。
ファイレクシアの変形者がその身をゲラルフに変えて現れ、確実に村田の体を蝕んでいく。さらに墓所這いも追加。
村田は近野の巡礼者をゴーレムトークンと結魂させ、失われたライフを取り戻しにいくが、これはゲラルフによってブロックされ、その不死能力によって戦場へ舞い戻る。
ここで松本はデッキのキーカードである血の芸術家をプレイしたのち、ゲラルフの伝書師と墓所這いをレッドゾーンへ。これを村田は両方スルーし、残りライフは11。
これ以上ライフを削られるのはまずいと判断した村田は、ゴーレムをブロックに回すことを選ぶ。しかし盤面に戦力を追加できない。
一方、松本も攻撃にはいけないものの、幻影の像をゲラルフの伝書使としてプレイし、確実に村田に迫っていく。血の芸術家がいる以上、残された時間はそう長くない。
だが村田も黙ってはいられない。6枚目の土地をセットすると、手札に眠っていたワームとぐろエンジンを勢い良く叩きつける。とりあえずこれでライフを安全圏に戻したいところ。
返しで土地を置くだけでターンを返す松本。生きてターンが返ってきた村田は、エルフの幻想家と極楽鳥をプレイし、ワームをレッドゾーンへ。松本はこれを幻影の像(ゲラルフ)でブロック。不死の能力で幻影の像は+1/+1カウンターの乗ったワームとぐろエンジンとして生まれ変わるものの、村田はとりあえずライフを14まで戻す事に成功。
ワームを戦力として得た事により、攻撃に行けるようになった松本、先ほどのお返しと言わんばかりにワームをレッドゾーンに送るが、これは幻想家にチャンプブロックされる。
村田はガヴォニーの居住区をセットするが、変形者(ゲラルフ)がブロックに立っている以上、攻撃に行く事ができずにターンを返す。
ここで松本、デッキの代名詞である出産の殻をプレイ。小考の後、墓所這いを生け贄にし、2体目の血の芸術家を戦場に。生け贄となった墓所這いも、ゲラルフの力を借りてすぐに戦場へと舞い戻る。
一方、盤面の打開策を引けない村田は真面目な身代わりを追加し、ターンを返すのみ。
ターンが返ってきた松本は、カードを引いて長考。このターンで決着を着ける事が可能かどうか、複雑なパズルのピースを1つ1つ当て嵌めていくかのように。現在の村田のライフは12である。
ようやく解を導き出した松本は、運命のカウントダウンをはじめた。
出産の殻で変形者(ゲラルフ)を生け贄に。先ずは芸術家2体の能力が誘発する【10】。不死により戻ってきた変形者は出産の殻となり、サーチするカードは変形者。これはゲラルフの伝書使となる【8】。
この変形者(ゲラルフ)を変形者(殻)で生け贄にし、芸術家が誘発【6】。変形者は不死で3枚目の出産の殻として蘇り、今度は皮裂きをサーチ。自らの墓所這いを墓地へと送り芸術家を誘発させる【4】。
最後に変形者(殻)で芸術家を生け贄に捧げ【2】、ゲラルフの伝書使をサーチすることで、村田の運命に【0】を刻み付けた。
松本 1 - 村田 0
村田は対ゾンビとしてもはや定番カードである、天界の粛清をサイドイン。一方、松本は墓所這い等の軽量クリーチャーをほぼサイドアウトし、除去を大量に追加。除去コントロールとして振舞うプランだ。
Game 2
ここで松本は痛恨のダブルマリガン。村田は7枚をキープ。
先手の村田が極楽鳥からスタートすると、松本も返す刀で煙霧吐き。極楽長を除去する。
村田がスレイベンの守護者,サリアをプレイすると、松本は墓所這いを2体展開。しかし、ダブルマリガンの松本、この時点で手札は2枚しかない。Game1の流れを再現するかのように、3ターン目に現れた刃の接合者の前に、思わず苦笑い。
ゲラルフの伝書使をプレイして抵抗を試みるものの、対する村田の動きは完璧と言って良いものだった。
松本のターン終了ステップに修復の天使をプレイし、刃の接合者を明滅してゴーレムトークンを戦場に追加。さらに駄目押しと言わんばかりに、自分のターンのドローが忌むべき者のかかり火で、これを奇跡でプレイ。フルアタックと合わせて松本のライフを1とする。
一応次のドローを確認してみるも、解決策が無いと知っていた松本は、最終ゲームへと向かう事を宣言した。
松本 1 - 村田 1
Game 3
先手の松本は7枚を即キープ宣言。一方、村田はかなり悩んでいたが、結局与えられた7枚に全てを託す事を決めた。
ゲームは松本の墓所這いで幕を開けた。今度は村田が1ターン目に行動する事ができない。
更に松本は血の芸術家を戦場に追加し、墓所這いで攻撃。村田はスレイベンの守護者,サリアで迎撃する構えを見せる。しかし、このサリアはすぐに迫撃鞘の餌食となる。
このやり取りの間にも、芸術家が確実に村田のライフを吸い取っており、早急な対策を迫られる。
ここで村田は極楽鳥で返すのみ。松本は墓所這いで攻撃の後、迫撃鞘を墓所這いに装備させて極楽鳥を撃ち落とそうとするが、これは村田の天界の粛清によって阻まれる。
返しで村田は高原の狩りの達人を戦場に。松本側に血の芸術家と迫撃鞘しかない盤面においては、戦場を支配できる最高の一手だ。
しかし、現実は非情であった。
松本がプレイしたのは黒い火炎舌のカヴーこと皮裂き。これで高原の狩りの達人を除去された挙句、場に3/3が現れてしまい途端に苦しくなる村田。
刃の接合者を戦場に追加し、松本の攻撃を押し止めようと試みるも、松本はファイレクシアの変形者と幻影の像を両方とも皮裂きとしてプレイし、ゴーレムトークンと極楽鳥を除去。これにより赤マナが出せなくなり、忌むべき者のかがり火をも封じられてしまう。
この間にも血の芸術家でライフを大量に奪われていた村田。ガヴォニーの居住区を構えて戦線を支えようとするものの、この時点で村田の残りライフは8。
返しのターン、松本の皮裂き3体でのアタックをどのようにブロックしても、ライフが0を割ってしまう事を理解した村田。松本の勝利を称え、静かに右手を差し出した。
松本 2 - 村田 1
プロツアーの権利を獲得したのは松本悠希。おめでとう!
////////////////////////////////////////////////////////////
正直、むずかしい!
今回はゲーム展開と大体のライフの流れをメモしておいて、後から文章を考えたんだけど、そもそもこのメモが追いつかないくらい。プレイング早い人だったら無理なんじゃなかろうかと。
大まかな流れは把握してたつもりだったけど、Game1の詰めのターンに関しては、どうしてもわからなくなってUSTREAMのログを見直してしまったんで反省。
GPなどでカバレッジを書いてるライターの方は改めて本当にすごいと思ったし、前回スマホでメモってたわけさんも割りとOBK.。